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2022.06.11
日本瓦屋根の【土葺き工法】と【引掛け桟瓦葺き工法】外観に違いはないが、耐久性・防水性の違いは?
戦後、屋根材として多くの物が世に出てきましたが、一部の屋根材は生産が中止という現象も起きており、その場合は別の屋根材へ葺き直し。しかし、日本瓦は屋根材として耐久性は未だにトップクラスで日本瓦の屋根が無くなって行くという事は、起こっていません。
昔からあるお城や神社・仏閣、お屋敷。また建て直しによって作られた日本瓦の屋根。実は外見は一緒ですが、瓦の設置方法が違い、地震が起きた際の壊れ方が違います。
1981年(昭和56年)6月1日以降に建設された家
違いの判断となるのは、1981年(昭和56年)6月1日以前か以降か?この日は新耐震基準の制定日となっています。以前の屋根は、地震が起きた際、重い瓦が屋根から落ちる事で建物を倒壊から守っていましたが、新基準になってからは屋根自体を軽くして瓦は落ちないようになっています。
屋根が軽くなったのは【土葺き工法】から【引掛け桟瓦葺き工法】に変更したから
土葺き工法:下地の上に杉皮などの下葺き材を張り、その上に粘土を乗せ、瓦を葺く工法。
日本古来の工法であるが、下地の上に土を敷くため屋根が重くなる。
引掛け桟瓦葺き工法:桟木を下地に打ち付け、そこに瓦を引っ掛けて釘で固定する工法。土葺き工法に比べて、重さが半分程度になる。
屋根瓦が落ちないという点では、耐久性は今現在採用されている 引掛け桟瓦葺き工法 の方が高いと言えるでしょう。
気になる防水性
昨今、局地的な豪雨により雨漏れの被害が多く聞かれるようになりました。
土葺き工法では、瓦の固定に使われる粘土が瓦下に侵入した雨水を吸収する事によって雨漏れを防いでいましたが、豪雨となると許容量が超えてしまい防水効果は皆無です。
しかし、 引掛け桟瓦葺き工法:桟木を打ち付ける下地の表面を防水シートで覆っています。よって防水シートが経年劣化や飛来物による破損が無い限り、雨水が浸入したとしても排水されるので雨漏れは起こしません。
管理、維持はどうしたらいいのか?
経年劣化は必ず置きますので、住み続けるには家の修繕は必要です。しかし、修繕をどの程度、どのような施工を行うかは、住む方のライフプランによって大きく変わります。持ち家を次の代に引き継ぐか?自分の代で終わりにするか?まずはそこを決める事で、どこまで修繕にお金を使ったら良いか見えてきます。
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