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2021.05.17
【ひさし】・【庇】は雨よけ屋根 【庇を貸して母屋を取られる】
庇(ひさし)って何でしょうか?
【庇を貸して母屋を取られる】なんていう、ことわざもあります。
庇(ひさし)とは、建物の開口部(窓・出入口・縁側)の上に取り付けられる、
雨よけや日よけ用の小屋根のことです。
窓や出入口の上に取り付けられるでっぱり部分のことですね。
小庇(こびさし)や霧よけ(きりよけ)とも呼ばれています。
軒先だけを貸したつもりが、いつの間にか家全体を取られることから、うっかり一部を貸したために、主要なところまで取られてしまうことつまり、貸した恩義を仇(あだ)で返されることの例えです。
:雨よけとして
庇が出ていることで、窓を開けっ放しにしていても
小雨程度であれば室内へ雨水が侵入するのを防ぐことができます。
そのため、庇のことを「霧除け」と呼ぶ場合もあります。
玄関ドアの上の庇は、雨よけにおいてとても重要です。
庇がなければ、帰宅時に雨に濡れながら傘を畳むことになってしまいますし、
玄関の中まで雨が吹き込んで土間も水浸しになってしまいますね。
来客の際にも、インターホンが鳴ってから玄関を開けるまでの間、
来訪者を雨の中で待たせることになってしまいますよね。
:日よけとして
昔ながらの日本家屋では、
冬場は大きな窓からたっぷりの太陽光を取り込んで家の中を暖め、
夏には深い軒や庇で直射日光を遮り、窓を開けて風通しを良くすることで、
住宅環境を守ってきました。
四季の変化に合わせた先人の知恵ですね。
また、直射日光を遮ることは夏の室内温度の上昇を抑えるだけでなく、
紫外線によりフローリングや家具が焼けてしまうことを防げます。
:汚れを防ぐ役割も
外壁というのは、どうしても雨や埃によって汚れがついてしまうものです。
サッシのフチから、黒っぽい汚れた雨染みが筋になっているのを見たことがあるでしょう。
あの雨染みがあると、建物の美観は大きく損なわれてしまい残念ですよね。
庇がついていれば、雨だれによるサッシまわりの汚れや窓ガラスの汚れはかなり軽減されます。
:庇を設置するときには
ちょっと経験のある人であれば、既製品の庇をDIYで設置することも可能でしょう。
しかし、簡単なようで意外と難しく、施工の仕方によっては見えない部分への雨漏りのリスクを伴うのが
庇の設置なのです。
経年による雨漏りであればシーリング材の劣化が考えられますが、
庇の後付けや取り替えの後に雨漏りが始まったという場合、
防水シートや防水テープをきちんと施工できていないことも。
あるいは、ビス留めした際に外壁のモルタルにひび割れができてしまった等、
施工不良の可能性があります。
雨漏りだけで済めばよい方で、きっちりと固定されていないと庇が落下したり、
台風で飛んでしまったという事故につながる恐れもあり、大変危険なのです。
庇の設置は専門業者に依頼することをおすすめします。
:まとめ
庇は、その機能面から住まいになくてはならないものだということがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、設置して終わりではなく、雨漏りや事故防止のために定期的な点検も必要です。
シーリング材の寿命は10年程度と言われていますから、
劣化が認められる場合には打ち替えを行いましょう。
庇にグラつきがないかも、定期的に確認しておくと安心ですよ。
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