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2022.05.18

一般家屋に軒天は必要か?軒天の【働き】と求められる【手入れ方法】とは

軒天とは住宅の外壁から外側に伸びている屋根の裏側の天井を指します。では何故そもそも屋根が外側に伸びているか? しかも最近では、デザイン性を重視してそのような構造が無い家があります 。

軒天の【働き】とは?

それは 軒の出が長いということで雨水の吹き込みや、太陽光を遮ることが出来ます。よって外壁材の劣化を防ぐことが出来ます。

しかし、 下から屋根を覗くと屋根裏の野地板や垂木な屋根の内部構造が丸見えなります。そのために軒天板が張ってあるのですが、 軒天には一定基準以上の防火性能が求められます。

何故か?外壁から外側に屋根が伸びるている事により、下で火事が起きた際に、上まで炎が上がる事が防ぐことが出来るので延焼予防も期待できます。

なお準防災地域の木造二階建ての建物では、耐火時間30分以上の防火性能が義務づけられています。

剥がれた軒天板を放置していませんか?

屋根の裏側だから、直接雨漏れに関係はしないだろうと考え、放置してしている方もいるかもしれません。しかし、横から吹き付ける強風をともなう雨の場合は侵入してきますので雨漏れの原因となります。

さらに、害獣や害虫の侵入口となりそういったもの達の住みかになる事によって衛生面の悪化も起きてきます。脱出が出来なくなった害獣がそのまま息絶えるケースはあります。脱出が出来ない箇所に死骸があるわけですから、取り除くために壁や天井の一部取り壊さないといけません。やはり見つけ次第、早い対処が必要です。

求められる【手入れ方法】とは

軒天は一般的に「ベニア合板」や「ケイカル板」が使用されており、塗装によって防水性を保っています。外壁や屋根同様に劣化するため、外壁・屋根塗装のタイミングで再塗装を行うのが一般的な手入れ方法です。もし上記写真のように剥がれてしまった場合は、 張り替え若しくは上張りという修繕となっていきます。

また、軒天は屋根の最下部に位置しているため、屋根の雨漏りの症状が出やすい箇所になります。
軒天部分が湿っていたり、雨染みが広がっている場合、雨漏れ発生の目安になりますので定期点検も必要な手入れ方法となります。(上記は屋根の谷板金の劣化が原因の雨漏れが発生しておりました。)

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