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2021.02.24

【注意】建築業界から見るカラーベストやスレート屋根にソーラーパネルを設置するリスクとは?

家庭用太陽光発電(ソーラーパネル)の写真


今回は、少し前に一世風靡した家庭用太陽光発電(ソーラーパネル)の『今』を建築業の視点から実例も兼ねて自宅用太陽光発電の矛盾についてちょっとだけ触れていこうと思います。

皆さんは『太陽光発電』と聞いてどう思われるでしょうか?

実は太陽光発電は、人によってその印象が全然違います。ある人に聞けば「とてもいい物よ♪」という人もいますし、ある人に聞けば「大変悪い物だ。」という人もいます。それはなぜでしょうか?

太陽光発電は人によって印象が全然違う理由

「法令・制度の急激な変化」や「エコエネルギーの世論思想の変化」「国や自治体による保証や補助金の不公平性の問題」「テレビ・新聞などメディアの影響」など、とにかく大きい声では言えない大人の事情により、太陽光発電の印象は立場や人によって異なるのです。

家庭用太陽光発電(ソーラーパネル)とは?

家庭用太陽光発電(ソーラーパネル)の写真

家庭用太陽光発電(ソーラーパネル)とは? すごく簡単に割愛して説明させていただきます。2009年11月から、電気を売れる制度(余剰電力買取制度)が、正式に日本で取り入れられました。

さらに、2012年に始まった電気を決まった期間、決まった価格で買い取ることを確約する制度(固定価格買取制度)をきっかけに、多くの人が太陽光発電を導入して電気を発電して売ることができるようになりました。

その中で、上の画像のように一般家庭の屋根にソーラーパネルを設置して、売電による資産形成や電気料金の節約やローンの軽減をしようという世の中の流れがあり、一般家庭の屋根の上にもソーラーパネルが乗っているのを見かけるようになりました。それがいわゆる『家庭用太陽光発電』です。

建築視点から見る家庭用太陽光パネルの矛盾

自宅の屋根に太陽光発電(ソーラーパネル)を設置している写真

自宅用太陽光発電につきまして、売電や発電などのシステムは非常に有益なシステムであることは間違いありません。しかし、問題は『ご自宅の屋根』に設置してしまっているという点です。

屋根の上に設置するのに何が問題なのかというと、設置したことで家計がプラスになるということがほとんどありません。ソーラーパネル設置から撤去・処分代を回収できるまでには、10年以上が必要と言われています。しかし一般の戸建ての屋根や屋上は基本的に10年で修繕やリフォーム・メンテナンスを行う必要があるのです。

ソーラーパネルが屋根の上にある場合は、一度ソーラーパネルを撤去してから施工を行いますので、施工費用が余計にかかかります。それを図にすると大体ですが以下のような資産状況になります。

太陽光発電(ソーラーパネル)設置による支出と収入のグラフ

ソーラーパネルの耐用年数は約20~30年です。対して、カラーベストやスレート屋根という屋根材の耐用年数は約10年で、塗替えや葺き替えなどのメンテナンスをしないと屋根材としての正常な機能が維持できません。

屋根のリフォームやメンテナンスなどは行わないという選択もできますが、その場合は建物自体の資産価値は低下しますので、結果的にさらにマイナスになります。

次はなぜ屋根のリフォームをしないとマイナスになるか、またソーラーパネルの設置箇所以外の部分のみリフォームした場合の問題点について具体的に説明していきたいと思います。

雨漏れリスクや修繕リフォーム費用が増大最悪の場合は家が倒壊します

メンテナンス・修繕をしていない屋根の写真

メンテナンスや修繕をしない(できない)屋根は具体的にどうなるかを説明します。

1.耐用年数を超えた屋根材は防水の機能が失われ(または非常に効果を発揮しにくくなり)、室内への雨漏れなどの可能性が増加てしまう

屋根はお家にとって、日傘・雨傘の両方役目を果たしてくれています。その傘の布部分がボロボロになって、それでも雨の日に傘をさし続けていらどうなるかを想像していただくとイメージしやすいかと思います。
傘の骨を伝って雨水が持ち手部分まで滴り落ちてきます。これが一般家庭でいう雨漏れの状態に相当します。
雨漏れを放置するリスクについては詳しくは別の記事にまとめますが、脅すような言い回しになってしまい大変恐縮ではありますが、一番最悪のケースはシロアリの発生により家自体の存続が危うくなります場合によっては倒壊する可能性もあります。

2.ソーラーパネル設置箇所以外を部分的にリフォームする際にはあまりリフォームの意味がない

では、部分的にリフォームを行うのはどうか、傘の一部だけに穴が空いていた場合を想像していただけたらわかりやすいかと思いますが、雨は全体的に降り注ぎますし水は上から下へと満遍なく滴りますので、雨漏れの対策として残念ながらほとんど意味を成しません。
この記事を書いててとても悲しい気持ちになりますが、結果的にはリフォームをしていないこととほど同じになってしまうのです・・・。

実際にご自宅の屋根に太陽光パネルを設置された方からもお困りの声が、、、

軒桶の写真

実は最近、先日の大雪で軒樋が壊れたというお客様から、軒樋の修繕依頼のご相談を頂戴しました。

調査のため、屋根の上に登り軒樋の問題の箇所を調査させていいただきました、その際に、屋根の状態が悪化していたため、屋根の現状も正直にお伝えさせていただきましたところ

お客様が、以下のことを話して下さいました。


・ソーラーパネル設置業者が説明してくれた、「ソーラーパネル設置をしたら売電により利益が得られるから、それをリフォームの費用にすればいいです」というメリットを信じて設置するも思うような利益にはならなかった。


・一度10年目の屋根のリフォームのためにソーラーパネルの撤去見積を依頼したが、これまで売電によりでた利益ではソーラーパネル撤去までの元を取ることができなかったため、屋根のリフォーム自体を断念しました。

と、まるでだまされたようだと、とても後悔されていました。

ではどうするべきか?

今回は、すでに自宅用太陽光発電を屋根に設置して10年以上が経過している方の対策について説明させていただきます。

ソーラーパネルの『撤去・買取』または『撤去・処分』の二通りの方法がございますが、どちらも撤去や運搬・撤去用足場などには費用がかかってしまいます。

どちらの方法にしても一度、現状の状態や今ご自宅に設置されている太陽光発電の状態などもしっかり把握させていただいた上でのご提案になります。ご自宅の太陽光発電の設置・または撤去・処分でお悩みの方は、下記のバナーよりお気軽にご相談ください。



ここまで読んでくださいましてありがとうございました。

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