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2022.01.15

冬の火災原因は暖房器具なのか?見逃される【収れん火災】対策

冬に入ると、火の用心のワードをよく目にします。理由として冬は暖房器具を室内で使用するという点と空気が乾燥していると、燃え上がるスピードが速いという点です。

暖房器具として昔からよく目にした石油ストーブ、ファンヒーター、こたつ。
石油ストーブを見る機会は減りましたし、ファンヒーターやこたつは一定時間をが経過すると運転が止まるものが主流となり、さらにエアコン、床暖房、オイルヒーターと火を使用しない暖房器具が登場し、火災リスクはかなり低くなったようです。

しかし、普段より厚着した状態で台所で作業をしていた所、背中をガスコンロに向けたことがきっかけで服に引火という事故もあり暖房器具以外にも十分注意が必要です。

ここまで、紹介したのは寒さによる対策によって火災リスクが上がる事例でしたが、それ以外の要因で発生する冬特有の火災もあります。関係するのは太陽です。

なぜ、冬は日照時間が短いのか?

みなさん人生経験上、冬は夏と比べ日照時間が短いことは知っています。しかし、その理由を分かっている人はどうでしょうか?小学校の理科で習います。冬の太陽が移動する高さはは夏と比べ低く早く沈む。この現象と冬の火災がどう影響するか?

●単純に日照時間が短いが短く暖められる時間が少なく寒いよって暖房器具の使用時間が増える。
●収れん現象が発生するリスクが上がり、収れん火災が起こる

収れん火災とは

収れんと言われると聞き覚えが無い方が多いですが、虫眼鏡を使用して太陽光を一点に集め、黒色の紙や布を燃やす実験をした記憶であればあるかと思います。収れん火災とは凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって、太陽光が収束し可燃物が発火することによって起こる火災です。

夏場の太陽は空の高い位置を通るので、日照時間が長くなり、太陽によって建物が温められる時間が増えます。
冬場の太陽は空の低い位置を通るので、日照時間は短いですが、太陽の高度が低いことによって部屋の奥まで日光が届きます。よって太陽光が収束し可燃物が発火するリスクが上がるという事です。

収れん火災対策

室内の鏡、透明のガラス・プラスチックの置く場所に注意をするという事になりますが、 ゴミ収集場に持っていく前に一時保管しているベランダや庭にも注意が必要です。そして有効となるのはカーテンによる遮光です。

収納部屋は大丈夫でしょうか?人は居ないし、面倒だからとカーテンを開けっぱなしにしておりませんか?
年末の大掃除と片付けで、透明プラスチックの配置を変えていませんか?今一度確認しましょう。